9月28日(日) 市場価格≠本当の価値

不動産を処分したいお客さんに
「お幾らで売却されますか」と尋ねると、
「あの辺はいくらですか」と当然に逆質問されます。

不動産取引で大切なことは、
「お客さんが納得する取引をすること」だと私は考えます。
余程売り急ぐお客さんでなければこう提案します。
「相場はx万円ですが、先ずはお客さんの希望価格で売り出しましょうか」

希望価格で売れればお客さんは満足しますし、
売れなければ「相場」をお客さん自身が肌で感じられます。
どちらにもお客さんは現実に納得されます。
人に言われた価格で売れても何か腑に落ちませんよね。

不動産は一品物。
売れるかはさて置き、自分の希望価格を提案してください。
たとえ瓜二つの上物が存在しても、
その周辺環境は必ず異なります。
その二つの不動産は明らかに「異なる商品」です。

「うちの息子が安い値段で実家を売ってしまった。後悔している。」
最近うちの店を訪ねてこられたお客さんの言葉です。
不動産を手放すことは人生で大きな決断。
後悔のない様、先ずはご自分の気持ちを伝えてください。

上海の街角にある不動産屋。

不動産屋が広告する価格表。左からマンション名、面積、部屋数、価格を記載しています。

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