10月9日(木) 結局「一物何価」なの?
9月28日の投稿で「市場価格≠本当の価格」とお話しました。
今回はそこをもう少しお話します。
「ありきたりの物は価格が同じで、珍しいものは価格が高い」
雑な表現ですがこれは市場原理です。
どこででも売っているキュウリをわざわざ高い値段で買ったりしませんが、住まいについては違います。
子供を通わせたい学校や勤務する会社に近い物件にこだわって契約します。
オークション物件やビンテージ物。どれもその真価を理解する「限られた人」が価値を決めます。
結局、不動産は「物件のコンディション+周辺環境」で価値が決まる「地球上に二つとない」ものです。
一つの物に二つの価値が存在することを日本語で「一物二価」といいます。
パチンコの出玉が好例で、換金するときと物品交換するときで玉の価値が変わります。
では不動産も一物二価でしょうか?
不動産は先に申し上げたように「一品物」であることに加えて、行政が徴税の柱としています。
これらの事情で多くの角度から値踏みがされます。
不動産は「一物三価」とも「一物四価」とも言われるくらい、見る人によってその価値が様々です。「一物五価」という方もみえます( ゚Д゚);
公示地価、路線価、基準地価、固定資産税評価額などが徴税側が定める価値観。
実勢価格は市場、つまり皆さんが「一品物」に対する評価額です。
私たち不動産業者は、不動産という一品物の価値を見抜くこと、その価値を共有する人を探すことでその価値が決まります。
でも売り手の希望を無視して売買実績(件数)を追い求める不動産業者が多いのも事実です。
そこには「一品物の価値を珍重する」姿勢はありません。
不動産を売却する際は複数の業者に相談することをお勧めします。

上海のとある不動産屋で出ている看板。手書きのアピール度高い( ^ω^ )

下町の不動産業者。現地で不動産の話を聞くととてもためになります(´∀`)

番外編(*゚▽゚)ノ 上海ガニはとても小さい物でも13元しました(ノ`Д´)ノ



